乗る楽しさ、駆け抜ける魅力。多くの人々を惹きつけてやまない「自転車」という存在。阿蘇という土地ならではの自転車の楽しみ方を、自転車好きのみなさんに語っていただきました。

自転車の楽しみ方もっと広く伝えたい

松山直樹さん

Nao’s BASE https://www.facebook.com/funride.nao/

ステージイベントで自転車でのアクロバットパフォーマンスを行うバイクトライアルパフォーマー。また、内牧のサイクルショップNao’sBASEオーナー。阿蘇サイクリストコンソーシアム委員。現在、コギダス実行委員会の会長を務める。

人生を変えた先生のジャンプ

 ”バイクトライアル”と呼ばれる、岩、壁などが設定された障害物コースを足をつかずにクリアしていく競技があります。僕はその競技の”ステージパフォーマー”をしていて、みなさんからはNaoと呼ばれています。パフォーマンスは各地で開催されるステージイベントで行っています。例えば、前輪を上げ、ウィリーをしたまま障害物を登ったり、間隔のあいた地面と地面との間を自転車と一緒に飛び越えて着地したり、そういったアクロバティックなパフォーマンスのステージショーです。また、内牧で『 Nao’s BASE』というサイクルショップを営業し、自転車の修理、販売のサービスも行っています。

 僕が”バイクトライアル”の世界に入ったきっかけは、高校2年の時です。ある時、通っていた塾の先生が道路の脇で自転車にまたがっていたんですが、その先生がふと、自転車の向きと並行に伸びる高さ15センチ位の段差の上に、自転車ごと、真横にひょいっとジャンプをして飛び乗ったんです。それを見て、僕はあまりに驚きました。そして、そのとき先生が繰り出した真横へのジャンプが”バイクトライアル”という競技の技であることを、僕はその先生から教えてもらったんです。それがすべての始まりです。

自転車もん語り 松山直樹さん(2)へ続く