乗る楽しさ、駆け抜ける魅力。多くの人々を惹きつけてやまない「自転車」という存在。阿蘇という土地ならではの自転車の楽しみ方を、自転車好きのみなさんに語っていただきました。

橋本幸太さん

トリムカンパニー 代表
阿蘇サイクリストコンソーシアムのメンバー。マウンテンバイクツーリングの企画を行う『トリムカンパニー』の代表。そのコースは下り坂の走りをメインとし、参加者の技術に応じたトレイルコースが好評。

mail:trim@aso-cycletour.com

「古い道」を ツーリングコースに

 マウンテンバイクツーリングの企画とガイドを行う『トリムカンパニー』の代表を務めています。『トリムカンパニー』は南小国を拠点に、トレイル(未舗装の道)とロード(舗装道路)を合わせて設定したオリジナルのコースを、ガイドと一緒にマウンテンバイクでツーリングする企画、運営を行っています。こちらの特徴としてはコースに土の地面を走るトレイルコースも採用している点です。阿蘇くじゅう国立公園の自然を子供に還って自転車で楽しめるのが喜ばれていて、外国の方にも好評ですね。もちろん、トレイルコースの多くは山林の中にあるので、その土地の地主さんに了承を頂いてからきちんと安全を確認した上で走らせて頂いています。

 コース採用するトレイルにはいわゆる「昔の道」を使用することが多いです。昔の道と一言で言ってもさまざまですが、例えば舗装のはげた砂利道であったり、昔の人が牛を引いて歩く道であったりと、どれも今では“一般的に使われなくなった”道です。それらを探して、開拓し、今のトレイルコースとしてマップに落とし込んでいく作業が僕の仕事の一つでもあります。日常で使われなくなった道はどれも荒廃が進んで、地図に表記はあってもその道どこにあるのか分からないといったことがよくありますね。地元の方に尋ねても「そんな道は聞いたことがない」といった答えも多いので道探しは地道です。

自転車語り 橋本幸太さん(2)へ続く