乗る楽しさ、駆け抜ける魅力。多くの人々を惹きつけてやまない「自転車」という存在。阿蘇という土地ならではの自転車の楽しみ方を、自転車好きのみなさんに語っていただきました。
自転車語り 小口陽介さん(1)
自転車語り 小口陽介さん(2)
小口陽介さん
元環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所所長。また、年に数回トライアスロン大会にも出場するトライアスリート。環境省として平成28年度より実施されている『阿蘇くじゅう国立公園ステップアッププログラム2020』を推進し、コギダス協議会メンバーとその連携を深めながら阿蘇におけるサイクルツーリズムの活性化に取り組む。
環境省 阿蘇くじゅう国立公園管理事務所
熊本県阿蘇市黒川1180
TEL:0967-34-0254
https://www.env.go.jp/park/aso/
雄大な自然と自転車と、阿蘇の魅力をさらに発信!
外国人に喜んでもらえる魅力、
実は意外なところ!?
以前10月に、ファムトリップの中で外国人を対象にした阿蘇における自転車ツーリングのモニタリングを行いました。イギリス、アメリカ、カナダの国籍の方に参加していただいて、阿蘇の雄大な自然を自転車でツーリングしてもらうというものでしたが、どの方も世界有数のカルデラや草原といった景観を存分に楽しんでもらえていたようでしたね。今後のプログラムの進展に手応えと展望を感じているところです。また面白かったのが、外国人の皆さんが阿蘇の自然と同じくらい、カルデラの中での人の営みや文化に大変興味をもっていらっしゃった点ですね。それは私たちが普段特に気にも留めないような風景であったり、事柄なのですが、このことは私たちとしても、阿蘇の自然遺産を多元的に再認識する良い気づきとなりました。これはとある県の話で、阿蘇と同じようにサイクリングを地域観光の手段として活用する団体があるのですが、その素朴な田園風景を走るサイクリングの中、外国人の皆さんが一番歓喜するのが道路を走行する“トラクター”なのだそうです。普段私たちが意識しないそんな日常の風景が、ある視点では斬新な興味対象になるということですね。これは、今後自然資源の価値を見つめ直す上で大変重要な部分として感じているところです。
※記事内容は、フリーペーパーAsoBoAso掲載時のものです。