乗る楽しさ、駆け抜ける魅力。多くの人々を惹きつけてやまない「自転車」という存在。阿蘇という土地ならではの自転車の楽しみ方を、自転車好きのみなさんに語っていただきました。
井上幹康さん 美幸さん
『BODY WORKS 井上』オーナー
自動車鈑金塗装店『BODY WOKS 井上』を営むかたわら、年に数回ご夫婦でさまざまなロードレースの大会・イベントに出場。阿蘇のサイクリングガイドもボランティアで行い、県内外から訪れるサイクリストに阿蘇の魅力を発信している。SNSでの繋がりで、初対面の人をガイドすることも多い。
イベントでの挫折から始まった
奥様のロードレーサー道
井上美幸さん(奥さま)「運動が大好きで、学生の頃ずっと陸上をやっていたのでフルマラソンも走ってました。ある日、先に自転車を始めてた主人が、余ったパーツで私用の自転車を組んでくれて。それが私の自転車の始まりです。
でも坂道を上るのが嫌で、最初はハナからやる気がなく。本格的に自転車を始めたきっかけはイベントでの挫折でした。サイクルウェアメーカーの主催するチャリティライドに主人が参加するって言うので行ったんですけど、その時に『23kmのショートコースがあるから出てみたら?』って言われて。『ただ待っとくんだったらまーいいや』って軽い気持ちで出たんです。
でも、そのときはヘルメットしかなく、ウェアもなければ靴もない。『何にもなくていいよ』ってことで行ってみたら、みんなガチガチのロードバイクの格好。私一人だけ陸上ジャージ。靴もビンディングじゃなく陸上靴。で、走ったらある方から『それじゃ大変でしょー!』って言われ。結局10キロぐらいでリタイアしました。それが悔しくて。『なんでこんなに走れないの!』って。それからですね。装備を集めだし、主人にいろんな所に連れて行ってもらったり。
そしたら一年後リベンジ出来たんです!同じメーカーのイベントで先頭で走れました。そこから徐々に要領を覚えて、今ではスピード狂になってしまいました(笑)」