乗る楽しさ、駆け抜ける魅力。多くの人々を惹きつけてやまない「自転車」という存在。阿蘇という土地ならではの自転車の楽しみ方を、自転車好きのみなさんに語っていただきました。
敷居を下げたかったかな。
誰でも行けるような、どんな格好でもいけるような。
目標は、1日で全長70㎞の「しまなみ海道」を渡り切る!
今:「目標が作りやすいところだったんですよね。しまなみ海道を渡り切るという。尾道からフェリーに乗って、向島でフェリーの甲板がポンポンポンポンって開いたらスタート地点。一緒に外国人とかもいて、世界中から来てる感じなんですよ。それに感動して。自転車も様々で、ママチャリの方もいれば、アシスト付きもあれば、本格的なロードバイクもあって」
池:「『海!』でしたね」
今:「最高でした」
古:「天気はすごい良かったですね」
今:「風も強くもなくちょうどよかったんじゃないかな。ホント、ゆずの歌が流れるような」
古:「うんうん(笑)」
池:「地元の高校生なんかが研修なのか、ママチャリとかで2~30台、修学旅行っぽく制服のまんまずーっと走って行ったりとか、そんな感じで。」
今:「そうですね。普通だったらもっと早く諦めたかもしれんけど、すれ違う自転車の人たちがいっぱいいるんで、楽しくなってくる気持ちはあったけど」
古:「そうっすねえ」
池:「行ける予定だった」
古:「全部ゴールまで。行く予定だった」
池:「四国に渡る予定だった」
今:「なんで行けん?ね(笑)
今:「最初の5km地点で、こう、ただ人に道譲ろうかなくらいのレベルで商店街のところの段を、クッと登ろうと思ったらそこに引っかかって…えーと…コケました。(笑)ちなみにもう1年ちょっと前なんですけど、現在も傷が残っております」
池:「70kmのうちの700mやろ、5kmも行っとらんばい?まだ筋肉もあったまってないうちに(笑)」
今:「皆さんに迷惑かけて。そしたら素晴らしい応急処置をしてもらって」
池:「幸か不幸か、その70kmのうち1軒しかないドラッグストアが100m先にあった(笑)」
今:「自転車って、前に人がいてくれると風よけになってありがたいんですよ。それをホントだったら4人で交代していかなんけどお三方にしてもらって。僕が一番足を引っ張って…。そんな中でのいろんな友情というか」
池:「ドラマが」
今:「途中で伯方の塩のソフトクリームを食べたり、それぞれの島で写真撮ったり、休憩しながら、残り2kmが…」
池:「橋の上で残り2km。橋から島が見えとった。ゴールが見えとった」
今:「あとは橋を渡るだけ。橋の真ん中でリタイヤ」
古:「自転車を乗せられるバスがあるんですけど、その最終便が決まってたんですよ。ゴールまでたどり着く前にバスが出発しちゃうんで、その手前のバス停で乗るしかない、と」
今:「リメンバーしまなみだった」
「自転車もん語り にしがわら観光協会のみなさん(3)全3回」へ続く。
※瀬戸内しまなみ海道…広島県尾道市から愛媛県今治市までを結ぶ、サイクリングロードとしては全長約70kmに及ぶ架橋ルート。「ブルーライン」と呼ばれる誘導線や地図看板の整備、レンタサイクルなどの様々なサービスが充実した『サイクリングの聖地』。
にしがわら観光協会
『にしがわら』という場所(ハムやベーコンの製造・販売をしている「ひばり工房」周辺)を「いろんなものを通じていかに盛り上げることができるか、がスタート」だという、いわく“任意団体”。これまでに納屋フェスや納屋MARKETの開催、Tシャツ等のグッズ制作・販売から雑誌の発行など、“自分たちで計画し、好きなところに行き、面白がる”ことに真剣に取り組んでいる。