阿蘇らしい山岳ルートをめぐる3(全3回)

Let’s enjoy ASO by bicycle!

※記事内容は、フリーペーパーAsoBoAso掲載時のものです。

阿蘇らしい山岳ルートをめぐる1

阿蘇らしい山岳ルートをめぐる2

ぐっと近くなった阿蘇。
阿蘇らしい山岳ルートをめぐる。

新阿蘇大橋 2016年4月16日未明の熊本地震本震によって、立野峡谷の谷底に落ちた阿蘇大橋の残骸、その600m下流に新たに架けられた巨大な新阿蘇大橋、2つの対比が豊肥本線から一望できました。熊本地震の強烈な破壊力とそれを4年半に渡り修復する人の力を、走る列車の車窓からスローモーションの動画のように見ることができ、素晴らしい絶景スポットになるのではないでしょうか。この後は阿蘇の田園風景と阿蘇五岳、阿蘇北外輪山を眺めながら阿蘇駅に到着、立野駅から特急で25分、普通列車なら34分後、サイクリング+輪行旅は阿蘇駅でゴールします。

サイクリングコース 私は熊本震災後、地震による大規模な陥没を見て回ることによって、何万年という時間軸の火山活動で形成された500m規模の地殻のギャップとなったカルデラ大地の誕生を想像することができるのではないかと、震災の爪痕を巡る「阿蘇ジオ・ライド」として案内してきました。今、豊肥本線から見る新阿蘇大橋付近の景色は、自然災害に屈しない人の力を結集した狼煙のように感じます。
阿蘇らしい山岳ルートと、車が少ないフラットな田舎道、そして列車の車窓からの眺めを組み合わせた初心者から上級者まで楽しめる変化に富んだ実走60kmのコースでした。 

中尾 公一 なかお こういち

中尾公一

「コルナゴ部長」という愛称で多くのサイクリストたちの信頼を集める存在。
愛車は当然コルナゴ。CLX、M10を所有。
ブログで自転車の面白さや阿蘇の魅力を発信し続けている。

『コルナゴ部長の阿蘇天空の旅』
http://kikuchinokoto.blog88.fc2.com/